Lassの『Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ』の感想でも書きますか<挨拶

Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ

3daysと11eyesのいいとこ取りの設定ですが、
ループの絶望感もバトルの燃え具合も
グレードダウンしてませんかね?(コラ
 ※超ネタバレ&毒舌注意





■システム関連

ディスクレス可。
CG80(差分除く)、回想14。
QS/QL、Autoあり。
ボイス連続再生なし。継続再生機能あり。
テキスト窓透過調整機能あり。
特定ワードの辞書索引機能あり。
以下、シーン内訳。


■沙綾4
フェラ、正常位、外出し(全裸)
フェラ、立ちバック、外出し、アナルバック(全裸)
騎乗位、コンドーさん(全裸)
足コキ、背面座位、中出し(黒スト)


■紅愛4
トイレでフェラ(制服)
まんぐり挿入、中出し、アナルバック(ニーソ)
公衆で公開ギター自慰(半裸)、ネットで公開生配信、背面M字立位(衣装)
正常位、騎乗位、中出し(全裸)


■萌生3

クンニ、キス、騎乗位、中出し(ニーソ)
風呂で手コキ、湯船挿入、中出し(全裸)
愛撫、背面座位、駅弁、中出し(普段着)


■未來3
挿入、駅弁、中出し(全裸)
正常位、中出し(全裸)
背面側位、連続、中出し(浴衣)





■シナリオ・バトル関連
はい、lassのナンバーシリーズ新作の
『Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ』です。

今回は舞台が過去作の『11eyes』と同じということで
町や建物、学園、店、背景、広原一族等、
見覚えや聞き覚えがあって
懐かしさを感じましたね。

保健室の赤嶺先生やら
階段の景色やら図書室の魔女やら
カフェの店主やらあやめ園等、
『11eyes』をプレイ済みだと、
ニヤッとする場面が結構ありましたね。


広原一族の広原那由他の話題も
ちらっと出てきました。
まよせか積んでるので、
崩せという啓示かな。

ちなみに、辞書索引の一部は
旧作既プレイの人向けですかね。
3daysや11eyesの
魔術結社や人物名の情報等、
こちらもニヤッとする要素がちらほらありました。

次、時間遡行設定に関しては
3days同様、3日前に
何度もループする展開ですが、
主人公は最初からループ前の記憶を
周回時に持ち越しできるし
主人公の能力で他人の記憶にも
ループ前の記憶を上書きできるので、
時間遡行の孤独感はあまりありませんでしたね。


そんなわけで、
ループものの醍醐味の一つである
人間関係や行動がリセットしてしまい、
結局やり直しになるやるせなさや
誰にも相談できずに1人で孤独に
運命を抗う悲壮感や閉塞感はないかな。


ループ期間の日数が3日と短く、
何度も何度も時間遡行を繰り返すため、
戦闘で仲間が退場しても、
どうせループするし別にいいかと
思っちゃいました(オイ

主人公も
ループ中にデートしたり、
お店でまったりしたり、学校通ったりと、
何事もなく、日常生活を送りながら、
リベリオンを追っているので、
イマイチ緊張感が足りてないです。

また、過去作の3daysのように、
メインヒロインを救うのが目的だったら、
ヒロイン助ける=目的達成なので、
いつループが収束するか分からなかったんですが、
今作では最低でもリベリオンが出揃うまでは
ループし続けるだろうと予測できてしまうので、
その間の生死判定の緊張感が薄れるんですよね。

まあ傍観者だから、
そう思うだけで
実際、主人公の立場になったら、
ループで生き返るとしても
取り乱しちゃうので気持ちはわかりますが。

余談ですが、
凌辱ゲーの主人公に
このループ×記憶上書き能力設定を
取り入れたら面白そうですね。

ループ前にヒロインをレイプして、
ループ後に記憶の上書きをせず、
紳士的に振る舞い、ヒロインと恋仲になって、
初Hで再生した膜を破って破瓜喪失した直後に
レイプした記憶を蘇らせるエロシチュとか
最高にクールだなあと(ナニ

一種の催眠ゲーの
エロシチュみたいなもんですね。
プラスアルファでループで膜再生からの
破瓜喪失の無限ループとか胸熱ですな。

話、脱線しました。
さて、戦闘に関しては
意外に薄味でしたね。

戦闘エフェクトの演出は
ADV形式だと、ニトロや型月のように
ぐりぐり動く演出にしない限りは
斬撃や特殊攻撃のCGを矢継ぎ早に
瞬間表示するほうが映えますね。
その他に戦闘がイマイチ盛り上がらない要因としては

・味方側で前衛の攻撃特化の戦闘要員がギター女しかいない

・主人公は能力的に終盤まで全面に出て闘う立ち位置ではない

・戦闘シーンがどれも味方:敵=多人数:1人という構成

・登場する敵対キャラが少ない
また、ぽっと出の敵キャラばかりのため、魅力が薄い

・2周目以降は話の大筋が変わらないので、既読スキップ連打、
周回は新規の戦闘シーンがラストバトルの1回しかない

などなど、
この辺が原因かな。

一応主人公は
終盤に才能開花させるけど、
もう敵は黒幕しかいないので
ラストバトル以外、
能力を活用する暇がなかったですね。

リベリオンは実質6人しかいないのに、
味方側にリベリオンが計3人になる時点で
敵対するリベリオンは3人しかいないんですよね。
宇治野はあっさり退場、
巫女さんはパンチ不足、黒幕は出落ちでしたね。


巫女さんと主人公の関係性については
ループ能力と死亡による記憶リセットを
上手く活用していましたが、
神社イベント以外、出番なかったのに、
いきなし敵として登場するので、
ちょっと唐突感が否めなかったですね。

ただ、巫女さんと主人公の関係性自体は
元カノ的な美味しい設定なので、
巫女さんを攻略ヒロインにしたほうが
展開がガラリと変わって
面白くなりそうだったんですけどね。

主人公が4回目の死亡で記憶リセットした時に
巫女さん側から接触して記憶を読み取らせて、
3回目死亡以前の記憶を上書きさせれば、
主人公が敵側に寝返る展開にできそうですしね。
巫女さんの設定をほとんど活用しないのは
かなり勿体無かったと思います。


んで、黒幕は
そういえば、こんなキャラいたなあというくらい
忘れかけていたキャラでした(オイ
まあよくよく考えてみると、
立ち絵がある時点でシナリオに
関わってくるのは妥当ですが、
あっさり退場するので、
説明要因みたいな感じでしたね。

燃えゲーとしてみると、
正直、盛り上がる場面が少ないため、
不完全燃焼でしたね。
宇治野退場以降、駆け足気味に
連続で敵が登場して流れ作業のごとく、
どこぞの四天王みたいなノリで
退場していきましたしね。


キャラ登場から退場までの過程と
敵側の背景描写、インターバルの間が重要だと、
再認識させてくれる展開でした。

その後の真相ですが、
世界は仮想現実でした。
メインエンジンは
未來さんでしたということ自体は、
意表を突かれる設定でしたね。
設定的には某こっとんゲーが頭によぎりました(小声
エンドロールは某5pb.ゲーの(ry

とりあえず、3回目の死亡以前の
協力関係だった時や
試行錯誤する過去回想シーンがないと、
未來に感情移入しにくいんですよね。
本編ではラスト以外、蚊帳の外でしたからね。

実質のループ回数が
15533周目だったのは
さすがにループ多すぎで
未來さんが127年も淡々と繰り返し
ループする3日間を過ごしていて発狂しなかったのは
理由付けされてはいましたけどね。

話戻しますが、
そんなわけで
バトルはあっさり気味でした。
話の尺や展開も過去作と比べると、
スピーディーでさくっと終わりましたね。
未來さんオチは御飯ネタの時点で
なんらかの関わりがあるとバレバレだったので、
特に驚きもなかったですしね。

シナリオ構成は
2周目以降は未來ルート以外、
恋人が変わるだけで結末は同じなので、
8-9割既読スキップなんですよね。
1周したら、HシーンとED回収作業でした。


序盤でルート分岐してほしかったですが、
そもそもリベリオンは味方が大半で
敵側が少なく、話の収束方法も
統一されているので、
ルート分岐しても展開を変えづらいかなあ…。

未來ルートは
出落ちだった黒幕さんが再登場しますが、
ラストバトルなのに、
敵の姿形が未來さんだったり、
巫女さんやネタ要員の颯太が参入したりと、
お祭り気味で全体的に大味でした。

最後に黒幕に説教して
自分の人生を生きろと言っていましたが、
黒幕は同情すべき境遇だったとはいえ、
警官や通行人を大量殺人してしまったので、
大分厳しいですよね。





■キャラ関連
まず、主人公ですが、
彼は甘ちゃんタイプなので、
その辺は人を選ぶかもしれませんね。

ループ能力があっても、
関わり合いのない人間の生死判定まで覆そうとしたり、
人殺しで自分も殺害されかけた相手に同情して、
救いの手を差し伸べたりするんですよね。

例を挙げると、

①捕獲した襲撃相手に単独で
説得しにいくというリスク無視の行動の理由が
「女の子をこんなところでひとりぼっちにできなかったんだ」とのこと。

②ループすれば、
死んだ人が生き返ることは
理屈で分かっているけど、
感情では割り切れずに
毎回、テロを未然に防げないかと進言。
また、親友をテロ現場から遠ざけるために、
テロの犯人の尾行を中断して犯人を見失うという失態。

③能力開花前でほぼ無力なのに、
ヒロインの危機に見境なく、
特攻して死にかけのヒロインに逆に助けてもらうという失態。

④無差別に人を殺し、
恋人や親友の命まで奪ったテロリストでさえ、
殺していいのだろうかと自問自答して不殺を決意。



などなど、
お花畑系というか
他人を見捨てることが出来ず、
非情になれない主人公が苦手な人はご注意を。

無論、この手のタイプは
個人的に苦手ですが、
不殺型の偽善系主人公あるあるネタだと思って
さらっと流したほうが
精神衛生上、いいですね。

まあ作中で
萌生ちゃんが言っていたとおり、
仲間達と協力して問題を解決していく展開なのに、
主人公が打算的な冷徹キャラだったら、
仲間に信用されないので、
この性格設定は妥当っちゃあ妥当ですかね。


それに一介の学生に
急に割り切れといってもキツイか。
ただ、結果オーライとはいえ、
主人公が死んだ時点で
記憶がリセットされる可能性があったのに、
頭空っぽで考えなしの行動はせずに、
最低でもリスク回避の策は
講じてほしかったですね。

にしても、
バリバリのテロリストで殺人鬼の宇治野が
殺す気満々で対峙しているのに、
コピー能力が判明する前の
未覚醒状態の主人公に不殺で対処されて
負けるとか最高にださいですよね(コラ

ちなみに、
数字シリーズの歴代主人公の中では、
CSの11eyesの修さんが好きでしたね。
頭脳明晰でかっちょいーキャラだったなあ(懐古

次、ヒロイン。
ヒロインに関しては、
なにかと甘い主人公に諫言できる
有能キャラの萌生ちゃんが好みでしたが、
恋仲にまで発展する流れが
一番唐突でしたね。

沙綾は恋人ごっこの流れは
多少面を喰らいましたが、幼馴染で
最初に攻略フラグが立つキャラなので、
一番思い入れが入りやすく、自然な流れでしたね。
未來は話の核なので、以下略。

紅愛はメンヘラ全開気味なので
ノーセンキューで(オイ
いや有無を言わさず、
リベリオンを殺そうとする理由はなんなのか
気になっていたんですけどね。

リベリオンのメールを見ただけで、
自分の存在理由の歌と電脳アーティストを
勝手にリンクさせて、パニクって
能力者の話も聞かずに人殺しを敢行するのは
家庭事情や学内で問題があって精神が不安定とはいえ、
理由としては弱いかなあと。
主人公の説得であっさり味方になっちゃいますしね。

4周目の説得後以降は
しれっと仲間になりますが、
ちょっとむりむりむりむりかたつむりでした。
トラウマ持ちで
自虐風拗らせメンヘラ属性だけど、
可愛いは正義!でさらっと流せなかったです。

共通ルートの唐突なトイレで
フェラの流れからの
承認欲求に駆られたSEX懇願連呼は
正直、恐怖の一言(コラ

ただ、メンヘラちゃんの割には
ちゃんと拒否したら、
あっさり諦めてくれるので、
さっさと断るのが正解でしたね。

主人公には恋人or 好きな人がいるからと
速攻で拒絶してほしかったですね。
まあ断られて発狂されたとしても
次のループで記憶を上書きしなければ問題ないでしょと
思っちゃう俺は不誠実ですかね(リアル屑

でも、沙綾ルートで
主人公のうじうじした態度も
誠実か?と言われると、
優柔不断の事なかれ主義で
結局、沙綾に隠し事をしていることがバレて
事態を悪化させているからなあ。
とりあえず、不殺や人助けに関しても
恋愛に関してもぐだぐだ悩んでいるので、
シャキッとしてほしいですな。

にしても、
トイレのフェラが強制イベントで
回避できないので、モヤッとしました。
あのHシーンが始まる前に拒否する選択肢がなくて
オイオイオ…と声漏らしちゃいましたよ。
そこでまず断ってくださいよと。

そういえば、
紅愛ルートのBAD展開は
急に主人公が心変わりしすぎて
完全に別キャラになっていましたね。

この展開をされると、
優柔不断ながらも、綺麗事を突き通す
誠実第一の主人公のイメージが
跡形もなく崩壊するので、
諸刃の剣だなあと思いましたとさ。


まあやりたい放題Hしても記憶リセットされるのは
ある意味、ループものの醍醐味でもあるんですけどね。
というか、ぶっちゃけやるならやるで、
記憶リセットループ機能を活用して
ヒロインを平気で裏切ったり、
他ヒロインを総ナメするくらいの
凌辱展開をしてほしかったです(ナニ


以上

余談ですが、
本作のパッケージ版は
発売開始2日目で
販売価格が4kまで値下がっていますね(苦笑い
これだけ速攻で価格暴落する作品も珍しいなあと。
次回は別に中古でもいいかな…(コラ