2011y08m05d_183026408.jpg

在りし日の歌(Mercurius)の感想
以下ネタバレ追記へ。
玉藻は押しかけヒロインの鑑
玉藻は自ルートでも他ルートでも主人公の幸せを一番に願っていて大変よろしい。
自ルートでは自分の幸せよりも主人公の幸せを願うところとかたまらん。
他ルートでは潔く身を引き、他ヒロインに助言や手助けをし、時には嫌われ役になってでも、
主人公に良かれと思ったことを実行する実直さにまいった。
昨今の主人公のことを鑑みずにすぐ嫉妬したり、暴力をふるったり、
傲慢な理論や行動を押し付けたりする押しかけヒロインは玉藻を見習ってください。
他ヒロインはあまり印象にないけど、特に問題なし。
気になったのは、主人公のキャラデザがかなり微妙だったところ。
田舎っぽい服装で目を描かずに丸眼鏡をかけた主人公がCGにいると、
シーンがギャグにしか見えなくなる。
外見を例えていうなら、催眠術の村越君だな。
シナリオは突っ込みどころが多いけど、短いながらにまとまってはいる。
ただ、やはり掘り下げ不足というかボリューム不足。
そういえば、玉藻が1人2役やってそれぞれにEDがあるのは、面白いギミックだった。
今まで結構ゲームをやってきたけど、こういう試みをした作品は珍しい。
おまけはどれも蛇足だけど、犬視点の話は和んだ。
1プレイ初回プレイ3~4時間程度で、2周目以降は1~2時間程度でクリア可能。
システムはテキスト表示形式に不満あり。
ED後のエピソードはなぜ強制Autoモードにしたんだろう。
テキストを自分のペースで読めないのが辛い。
あれだけ長いなら、Autoにしないで欲しかった。

以上

短時間で手軽に遊べるキャラゲー。
玉藻を気に入れるかが全て。