G線上の魔王


G線上の魔王(あかべぇそふとつぅ)の感想。
以下ネタバレ追記。
普通。車輪級を期待してはいけない。
シナリオとか伏線とかの出来は他の人がさんざん書いてると思われるので、割愛。
なので、初めて情報が出たときから一目惚れしてこいつのために買ったといっても過言ではない水羽についてでも語ろうかと。

まず初見で速攻心奪われた。だってクーデレっぽくて、ツインで銀髪なんだぜ。
サンプルCGの花に水あげてるシーンとかやばいね。孤高っぽさを前面に押し出してて紹介セリフである「私に遠慮せず、みんなで楽しんで」ってどんだけクールビューティーなんだよと期待が膨らみすぎて発売前から頭がwktk状態になってたね。
そしていよいよ発売。
ふたを開けてみると、なんとそこにはクールビューティーではなく超ド級萌えキャラの姿がそこにあった!!!
さすがあかべぇそふつぅ!
俺達が考えもしなかったことを平然と(ry
これが例の固定概念ってわけですねわかります!
発売前からるーす氏のトリックにかかるとはさすがの俺も仰天したぜ。
正直、最初は想像してたキャラと違って戸惑いかけてた。
でもそんなんはすぐにぶち飛んだ。ユキに泣きつく水羽のCGは反則だと思うんだ。ぶっちゃけこの作品で一番印象に残ったCGだったのは内緒なんだぜ。
もうクーデレじゃなくてデレデレですねこりゃ。
あぁ、なんという甘美な時間なんだ。
水羽可愛いよ水羽。
結論として、水羽だけでも値段分の価値はあった。
ただ、もっと個別パートを長くしてくほしかったのが本音。
水羽の萌えっぷりがシナリオ上の都合で、勝手に2年くらいすぎて堪能しきれないという罠。
二年後のクーデレ水羽も確かに当初の想像通りで良かったけど、学生時代のどじで萌えキャラだった水羽をもっともっと堪能したかったという人は俺だけじゃないはず。


・総評
一応総評も書いとく。
良作だとは思うけど、主人公とハルが偽善すぎてどうにも感情移入できなかった俺にとっては評価に困る出来だった。
ハルは、あれだけ序盤から正義感を貫いたり、殺人を否定したくせに、魔王を殺す気満々ってのには萎える。テーマのはずの純愛>憎悪は最後まで憎悪>純愛で終わってしまったので、なんだががっくりした。
主人公は、何の話も聞かず兄貴を全否定するところがどうにも好かん。最終的な行動原理がハルに惚れたから魔王許せんって、じゃあハルに惚れてなかったらどうするつもりだったんですかと。
とにかく、最後の再会のシーンで8年待って子供も作って最高の純愛だったよと感動してしんみりできず冷めてた俺は負け組に違いない。