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BIFRONTE ~公界島奇譚~(LAPIS BLUe.)の感想。
以下ネタバレ追記。
絶対的ボリューム不足。シナリオの短さのせいで良作を凡作に貶めているといわざるを得ない。
よくある伝奇もののシナリオではあったが、それでも話の先が気になるほどの吸引力があり、一気に読み進めることができた。
しかし、致命的にシナリオの長さが足りなかった。
この弊害がすさまじく作品に悪影響を出している。
適当に羅列しときます。
・主人公が抜きゲの主人公みたく薄っぺらくなってしまっている。
・仁やおやっさん、右隣、醍醐等、魅力的なキャラをうまく動かせていない。
・キャラの背景が深く語られておらずどうにも描写不足。
・複線回収がユーザーの想像にお任せっていう点がある。
・結局、面白い題材・世界観を生かしきれていない。
etc
とにかく、いろいろともったいない。
発売後の開発日誌から察すると、おそらく予算の問題だろうが、次作以降もこのジャンルでリリースするつもりならそれ相応のシナリオの長さにするか、この長さで一本道のシナリオにしてヒロインを一人に絞るとかしないとまた中途半端な出来になってしまうといわざるを得ない。
それと、あくまで主観ですがこういう伝奇ものだとむやみに複数キャラとのエロ描写をいれて主人公の性格に統一性を持っていないのは、微妙に作品とマッチしていないと感じた。

以上

不満も多いが、次作も期待できる内容だったということには違いないので、次作への期待と処女作だったということを考慮して点数は甘めに付けときました。参考までに本来の点数は、60点程度です。