hourglassの『この歌が終わったら- When this song is over-』の感想でも書きますか<挨拶



ジュブナイルホラーもの。
うーん、微妙。
シナリオ投げっぱなしですね(辛辣
※ネタバレ&酷評注意



ディスクレス可。
回想23。CG96(差分除く)。
クチュ音、パンパン音、BGVなし。
QS/QL、Autoあり。
バックログあり。
既読スキップあり。
周回すると、既読テキスト連打気味ですが、
スキップ速度が爆速なので、
さくさくプレイできました。

エフェクトのon/offあり。
ただし、既読スキップ時以外は
エフェクトの設定をオフにしても
毎回、幕間でタイトルのカットインが
強制的に入るので若干だれます。

演出強化や不具合解消の修正パッチあり。
修正パッチに気付くのが遅れて
響ルートクリア後にあてました。
セーブデータ初期化されて
もう1回やるハメになりましたががが。
まあ1周の尺がかなり短いので
オールスキップでプレイしたら
4分で1周終わりました(小声

ちなみに、修正パッチで
バックグラウンドで電話が鳴るシーンで
次の場面にかわっても延々と電話が鳴り続けて止まらなかった不具合や
バッグログの音声再生が数人の音声が一斉に再生されて
おかしい仕様、一部強制終了するバグが改善されていました。

ジャンルがジャンルなので、
電話がなり続けたり、バックログの音声再生がおかしいのは
一瞬、ホラーの演出かなんかかと邪推していました。
いやてっきりバックログの一斉音声再生は
悪霊の声と殺されたキャラ達の声が混じって話していたり、
殺されたキャラや夢の声の人物の助言がある等の
ギミックがあると邪推(ry
以下エロシーン内訳。


■藻
・主
ベッドで一人自慰1(寝間着)
ベッドで一人自慰2(寝間着)
和姦、ホテルでキス、愛撫、暴発、正常位、破瓜、中出し(普段着)
和姦、夜の社内で愛撫、フェラ、立ちバック、中出し(普段着)
和姦、バスで愛撫、フェラ、騎乗位、中出し(浴衣)
和姦、キス、愛撫、69、背面側位、中出し(全裸)

・主以外
凌辱、今川:正常位、破瓜、中出し、西遊記2名:拘束(今川、西遊記2名、衣装)


■響
・主
風呂で一人自慰(全裸)
和姦、ホテルで愛撫/正常位、破瓜、中出し(下着/全裸)
和姦、ホテルで愛撫、69、背面騎乗位(普段着)
和姦、風呂で手コキ、フェラ、座位、中出し(全裸)
和姦、愛撫、パイズリ、バック、中出し(全裸)

・主以外
凌辱、今川:背面M字挿入、破瓜、中出し、西遊記2名:拘束(今川、西遊記2名、衣装)


■飛鳥

・主
飛鳥宅で和姦、キス、愛撫、座位、破瓜、中出し(普段着)
和姦、キス、愛撫、だいしゅきホールド、中出し(衣装)
和姦、愛撫、フェラ、騎乗位、中出し(全裸)

・主以外
風呂でレズ(秋室亡霊→飛鳥、全裸)
凌辱、今川:正常位、中出し、西遊記2名:拘束(今川、西遊記2名、衣装)


和姦、キス、バック、中・外出し(ほぼ全裸)
和姦、騎乗位(全裸)


■朱音
・主
和姦、キス、パイズリフェラ、顔射、騎乗位、中出し(全裸)
和姦、愛撫、クンニ、側位、中出し(スーツ)
和姦、愛撫、クンニ/フェラ、正常位、中出し(黒スト/全裸)

・主以外
凌辱、今川:背面座位、首絞め正常位、西遊記2名:観戦(今川、西遊記2名、スーツ)


■秋室
・主以外
凌辱、正常位(今泉、普段着)





■シナリオ関連
はい、ジュブナイルホラーADVです。
序盤-中盤は恋愛×アイドル事務所編、
後半は廃校に閉じ込められて亡霊対峙編です。

さて、シナリオですが、
事件が起こる遠征撮影までの起承が
丁寧に描写されるのに対して、
悪霊が出てきてからの転結では
あっという間に登場キャラが
次々と流れ作業の如く、退場していくので、
展開がスピーディーすぎて置いてけぼりくらいましたね。

キャラの退場感覚のインターバルを置きながら、
もっとキャラごとに見せ場を作ったり、
スポットライトを当ててほしかったですね。
サブキャラが多いですが、
キャラ立ちしていたのは今泉くらいでした。

起承のアイドル歌手関連の仕事描写はやけに丁寧でしたが、
結局、後半に全然設定を活かせていなかったので、
それなら転結部分をもっと気合い入れて(以下同文

キャラの退場描写は
例を挙げると、
老朽化した階段が壊れて一気に4人退場、
闇に飲み込まれて一気に 3or 4 or 5人退場、
と死亡連打でかなり性急でしたね。

んで、ホラーを題材にしている割に
演出が弱いですね。
エフェクトや効果音、SE、CGを
もっと駆使しないと怖さがあまり出ませんね。
ビクッときたのは
バックグラウンドの女の嗤い声くらいかな。


悪霊も視覚的にはただの無数の手なので、
いまいち迫力が足らないですね。
早々にド◯クエのマドハンドみたいだなあと思ってしまい、
その後は全然怖くなくなっちゃいました(ナニ
この手のホラー系はやるなら、
リングや呪怨の人達みたいに
実体化したほうが映えますね。

ショックシーンではない怖さを演出するのは
一発脅かしネタのショックシーンより
はるかに描くのが難しいと思っているので、
難易度高いんじゃないかなあと。
ただ、鏡と携帯の着信、車の運転中の窓の奇怪等、
この辺の間接的に不安を煽る描写は
不気味さがあってよかったです。

予算的にしょうがないとは思いますが、
死亡CGが限られているので、
怖さを引き立てるシーンや盛り上がりそうな場面でも
インパクトが弱かったです。
絵柄的にホラー向きではないのが致命的(小声
ホラー系なのに、
心臓に悪い一発脅かしネタが
あまりないのも意外でしたが、
そういうコンセプトだったんですね。


やはり、この手のB級パニック映画っぽい設定のホラー系は
視覚的なインパクトが最重要なので、
動画のほうが映えますね。

次、恋愛描写。
恋愛描写は薄味です。
起承でさくさく付き合ってさくさくH、
転結ではEPでHして終わりです。
恋人イベントも少ないので、
このキャラを攻略した感は薄かったです。

また、姉妹と朱音は選択肢次第で、
朱音に浮気して姉妹に浮気を白状する展開もありますが、
その後、特にギスギスしたイベントがないので、
わざわざいれる必要があったのか謎でした。

恐らく、撮影写真や携帯写真、鏡の奇怪は
打ち明けられたほうor身を引いたヒロインの嫉妬で
発生した奇怪だと思いますが、
この奇怪展開いれるだけなら
わざわざ浮気展開をいれる必要(以下同文
浮気展開をやるならやるで、
もっと色恋沙汰を全面に出して
悪霊と絡めてほしかったですね。

次、END関連。
END数は多いですが、
どのルートの尺も短いので、
物足りないですね。

この手のパニック系は
BADENDが必然的に多くなるので、
枝分かれ方式の構成にするのはいいんですが、
個別ルートはある程度、話が長くないと、
全部尻切れトンボ展開になっちゃうんですよね。

それに結局、
どのルートも後半の展開は
悪霊から逃げるだけなので、
1周するだけでもう作業気味でした。

なによりやるだけやって
そのまま投げっぱなしのまま、
説明しないシーンや設定が多いんですよね。
羅列すると、

・オーディション時の照明落下
・響ルートのビリヤード台自然損壊
・藻ルートのカラオケの個室の嗤い声と画面の不気味な顔
・飛鳥ルートの車の窓越しの反転嗤い、エレベーターの襲撃、悪霊による記憶忘却
・スタジオで響の背後に千手観音のように出てくる悪霊の奇怪
・上記の奇怪を秋室に報告するも奇怪が起こるを知っていたような反応をする秋室
・秋室に化けた亡霊の飛鳥に対するレズ行動
・強迫観念に囚われたように頑なに撮影を続行しようとする秋室
・歯ブラシの所在
・響の夢に現れる声
・何故か音に反応する亡霊
・ヒロインが生還する代わりの代償
・主人公のお守りは身代り効果があったのに、なぜヒロインには代償が必要になったのか
・姉妹以外を攻略時には何故かなくしたお守りが発見
・飛鳥の父親が死んだ経緯
・PCで検索しても地名すら見当たらない綾篠村
・秋室の朱音みたいになりたかったという言葉の真意
・なぜ秋室はバスの前に立ちふさがったのか
・2階の廊下 or バスで死んでいる今泉の経緯
・動物 or 鳥の装飾が施された石
・響が遭遇するトイレの停電と足音、割れた蛍光灯が元通りになる奇怪
・藻が遭遇する夜中の足音の奇怪
・響や朱音が遭遇するトイレの鏡の後ろに人影が見える奇怪
・主人公が遭遇するトイレの鏡が勝手に割れる奇怪
・PV映像で藻が歌っている最中に聞こえる怨嗟の声
・響の撮影の怨嗟の声、携帯で撮った藻の心霊写真
・2階建てなのに3階への階段が増殖する校舎
・電波がないのにかかってくる携帯電話の着信、着信履歴も残らない
・トイレの個室から溢れ出る血だまり
・二重になる足跡
・血だらけのシャツ
・崩落した階段が復活
・黒板の文字


などなど。
ざっと思い返して羅列しただけでも
このくらい説明されていませんね。
俺の読解力不足ですかね。

上5項目ははまだ悪霊のいる村に行ってないのに、
なんでもう取り憑かれてたのか
結局、不明でしたね。
勝手に想像すると、
飛鳥の親父も悪霊に殺されたので、
娘にも悪霊が付いてきて、
娘や周りにちょっかい出してきたってことですかね。

でも、その設定なら
今まで全く襲われていなかったのが
説明不能なので、ようわからんですね。
そのくせ、村を脱出した後は
悪霊がちょっかい出してこないのも謎。

次、秋室関連。
秋室関連は全部、
悪霊に乗っ取られたからってことですかね。
ただ、響のスタジオのシーンでは悪霊のことを知っているようだし
ネットで検索しても出てこない村を撮影場所に選んだり、
15年前の事故を把握しているのにまた撮影場所に選んだり、
結局、全く説明されないのでようわからんですね。

次。下8項目は悪霊の仕業だから
超常現象でなんでもありってことで
別に説明が無くても問題ないですが、
その他の設定や展開はスルーしたまま、
終わるのはいかんですね。

そういえば、遊園地のお化け屋敷は
選択肢連打であれだけ引っ張っておいて
結局、全く話に関係なかったですよね(小声

まあ羅列した項目は
大して問題ではないです。
最大の問題は
悪霊の正体が全く説明されず、
何もかも未解決のまま投げっぱなしで
終わるところですね。


黒い霧のような闇はなんだったのか。
なぜ主人公達を襲ったのか。
綾篠村とはなんだったのか。
秋室の意味深な態度や伏線はなんだったのか。
地下墓地の多数の遺骨や即身仏のようなミイラはなんだったのか。
プレイ後はなんだったのか連呼でした。
お守りの時に語られるイザナミ関連の神話で察しろってことですかね。

今泉が今川の言葉の根拠をわかっていたというくだりも
結局、今泉の口から語られることはなかったの指差して
悪霊の原因だといったのかわからずじまいでした。

結局、悪霊が復活したのは
西遊記3人がしめ縄に引っかかって封印がとけたようですが、
そんなに危険な封印を簡単に解放できちゃう仕掛けなのも
なんだか違和感ありましたね。
封印の石に関しても同様です。

他にもありますが、
脱出ルートで5人しか生存者はいないのに
6人救出だったこともEPで触れられず、
そのまま、アイドルユニット3人が
テレビ出演するENDになっていて意味不明でした。
いやそこはちゃんと説明してくださいよと。


ところどころ死亡描写に対する主人公の反応が
薄いのも気になりました。
特に朱音ルートで秋室のバス妨害行為後に
主人公が朱音の心情を慮るシーンとか
藻も死んだのに、主人公があっさりしすぎでしたね。

まあ次々人が死にまくるので、
いちいち気にしていてもしょうがないし、
ぐだぐだしていたら悪霊に殺されるので、
さらっと流すのもいいんですが、
長年の付き合いだった姉妹の死には
さすがにもうちょっと動揺しても
よかったんじゃないかな。

それと安物のお守りの守護効果が
ルートによって効果の差異がありすぎて、
伏線になってなかったです。
安物だから効果があるのは
ガチャのSSRが出る確率みたいなもんなんですかね(投げやり

後、登場キャラが亡霊化する設定は
悪くはないんですが、
やり過ぎると白けますね。

響を見捨てて響悪霊化する展開等、
悪霊化する流れはいい味出していましたが、
主人公が今川らに襲われて、
復讐のために亡霊が手を貸して悪霊化したり、
亡霊に取り込まれたキャラが主人公を助けてくれる流れは
雰囲気ぶち壊し気味だし亡霊の存在が陳腐化するので、
正直微妙でした。
響ルートのラストで
殺された仲間たちが悪霊を妨げてくれるオチとか
スピリチュアルやね(白目

逆に良かったところは
出落ち気味ですが、
BADENDや奇怪展開が多数ある点ですね。
CGがないシーンも多いですが、
多彩な死亡シーンを見れるので、
選択肢総当りで全部回収しようと思える程度には
回収意欲が湧きました。

攻略サイトでは
CGなしのBADENDや
浮気→奇怪テキストはスルーされているので、
全部回収したい人は俺のように、
転結の選択肢を総当りしてプレイ推奨。

特にバスの今泉BADENDは
BADENDの中でも印象に残っているので、
見ておいて損はないかと。
後、神社のカエルと鳥の糞のシーン、
みんなで脱出ルートの窓のシーン、
二股すると発生する奇怪イベントも見ときましょう。

後、ヒロイン4人とも
それぞれ凌辱シーンがあったのは
予想外だったので、朗報でした。
瀕死状態の主人公の目の前で犯されるので、
一応NTR風味にもなっております。


ただ、ヒロインと関わり合いのある
男のサブキャラも多いのに、
今川や西遊記2名といった
ヒロイン達と関わり合いが薄い
ぽっと出のキャラに強姦させるのは
なんだか勿体なかったですね。

せっかく起承で
事務所関連の描写が多かったんだし、
事務所側の男キャラを絡ませたほうが
もっといいエロシチュに出来たんじゃないかなあと。

その他に
今泉が秋室に襲うシーンもあるんですが、
尺短いので消化不良でした。
せっかくの凌辱シチュなのに、
もったいないおばけが出ますわ。

今泉はキャラ立っていましたが、
ルートによって大分印象が変わるんですよね。
キャラがブレていて、
行動に一貫性がないのが玉に瑕でした。

頭脳明晰、惚れた女を犯すゲス、惚れた女を守ると
属性や行動がごちゃ混ぜなので、
ゲスならゲスに徹するか、あるいは、
極限状態のせいで狂ってしまう
明確なイベントがほしかったです。


以上

感想書いた後、
シナリオがイミフだったので、
批評空間をのぞいてみたら、
めっちゃ考察している感想があって
ついつい読み耽けてしまいました。

いや普通にプレイしただけでは
こんなんわからんでしょというくらい
深く考察していて凄いなあと思いました(小並感
俺がシナリオゲーマーになるのは
無理だなと改めて思いましたとさ。

結構酷評していますが、
パニックホラー系は好みのジャンルなので、
なんだかんだでさくさくプレイできました。
BADEND探しにも没頭できましたね。

どうやら同メーカーの「昏き祟りの森で」が
今作の前日譚のようなので、近々プレイしますかね。