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今日は殻ノ少女の感想でもどーぞ。
殻、カラ、ハラカラ、胎から。

胎からいわゆる兄妹。
イノグレは処女作から一貫して兄妹愛・近親相姦を取り上げてきたけど、今回はメインテーマにおいてきた。
今回も徹底的に近親相姦はアウト、狂う、ダメ絶対という理念を貫いていいる。

カルタグラ→七七
PP→柚芭
と過去作も近親相姦エンドは碌な結末になってないけど、今回は輪をかけてひどい。

唯×日下
六識×美沙→冬子
心像×美雪(未央)→心爾
未央×○○→透子
千鶴×文弥
主人公、紫
高城姉弟
ステラ姉妹
八木沼兄妹

ざっと思いついた兄妹をあげてみたけど、禁忌をこえた関係になった兄妹と健全な関係の兄妹、異母兄妹等、今作は幅広い兄妹がそろっておりますな。

踏みとどまれなかった兄妹はもれなく狂って猟奇しちゃったり、人間食べちゃったりとすごいことになっている。
ただ、そのおかしくなってしまう過程が描写不足で悪役がどうにも薄っぺらくなってしまったのが残念だ。

六識や日下、心爾の全ての事件に言えることだが、狂気に至る過程やターゲットの選別、心理状況、真相が分からないものばかりなので、イマイチ盛り上がらない。

真相やtrueも犯人逃亡、犯人独白なし、ヒロイン達磨、サブヒロインの大半が惨殺、主人公勝手に達観してENDとか気分がモヤモヤというか鬱。
いや確かにPPで夢オチエンドとかいらないとか言ったけどね。

メインヤサブヒロインが救われるルートがあったっていいじゃない。
マルチエンドは小説やアニメではなく、ゲームというメディアのみができる強みなのにあえてそれをやらなかったイノグレの非情さに泣いた。

後、最後の列車のくだりは少年→心爾、彼→六識で列車の殻ノ少女は六識が盗んだ美沙でそれを心爾にみせて、心爾が本当の母親を見つけたのだと完全に勘違いしてたわ。

まあそうなると冬子はどうなったのってなるけど、冬子は六識さんが美味しくいただきましたということで。
他の人のレビュー読んでたら、少年→見知らぬ少年、彼→心爾でパラノイアは結局見知らぬ少年へと伝染していくっていうエンドだったのか。

繰り返し言うけど、これじゃ救いなさすぎて悲しいな。
なんかもやっとする。この後出たドラマCDに救いあるかもしれないしドラマCD買おうか。どうしようか。

以上

ひたすらに鬱だけど、話が気になってクリックが止まらないほど面白かった。
やっぱりイノセントグレイの作品は他メーカーにはない魅力があるね。
今後もこの路線で突っ走ってもらいたい。