あっぷりけ妹のアルテミスブルー攻略完了<挨拶

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嗚呼悲しい。
待望の井上さんの新作だったのに、致命的に自分と合わなかった。
以下ネタバレ感想。めった切りなので注意。
ハルが全くもって合わなかった。
変な口癖多いし、今日子語りがくどいろいうか痛いし、天然思考だし、ヒステリックだし、すぐ泣くし、情緒不安定だし、駄々こねるだけで解決策提示できず他人頼りだし、
いつも早とちりで勘違いして突っ走るし、最後まで優柔不断だし、感情移入できないし、ちょっとついていけない。
基本的に、思考が自己完結していて空気を察せられないキャラは好きになれないんだ。
現実みない理想主義や親切の押し売りするところが好きになれない。
それと毎度の如く、問題発生→挫折して泣く→克服という流れがきつい。
自分から問題を抱え込んだ癖に対処できずに、泣いて自己嫌悪したり他人に心情吐露してるのは
そうすることで私って最低だと言いつつ、問題に対処する私って健気だと自己陶酔して悦に浸ってるようにしか見えないんだが。
そう考えてしまう俺の性格がねじ曲がってるだけですか、そうですか。

そんなこんなで1章や5章のハルが叫ぶところや評判らしい3章や4章の感動シーン等、あざとさを感じて心に響かなかった。
5章でハルが操縦士閉所恐怖症にかかってハルざまあと思ってしまった時点で、あかんね。
全体を通して、日常は冗長で眠い。
特に終盤の癖にぐだぐだな7~8章はクリックが進まなかった。
テキスト表示オート強制が多いのもあってテンポの悪さが目立つ。
オート強制が馬鹿みたいに長いのに、クリックどころか途中停止すらできないのはさすがに駄目でしょ。
最後のシーンが予想外に長くて、途中停止できないせいで2回やり直す羽目になった。
物語最大の見せ場なのに、システムのせいで萎えさせられた。
ぶっちゃけハルが登場しない過去編の6章が一番楽しめた。
やっぱり桂馬メインじゃないと話がつまらないんだよなあ。
というかダイダロスの話とかどうでもいいから。星野とかいらないから。
俺はただイカロスの話を見たかったというのに。
あんな唐突なラストシーン見せられても燃えないよ。
サラスルーするし。俺は亜希子よりサラの方が好きなんですけど。
ダニエルとはなんだったのか。指輪とはなんだったのか。
6章であれだけサラやダニエル関連の話をしたんだから、せめて桂馬とサラが話し合って和解する展開いれてくれ。

他に物語全般で、ピンチの際に無償でうん千万単位の金を出してくれるお人よしが何人も都合よくいるのもなんだかなあ。
根本の人と人とが助け合って、挫折から立ち直っていくというテーマは雪ノ丞2と同じなんだけど、今作は受け付けなかったようだ。
他人に影響を与え尚且つ他人の力を借り、自分の力で現状を打開する勝と違って、
他人に影響を与え尚且つ他人の力を借りるけど、最後は結局力及ばず他人任せで流されっぱなしなハルは主人公の器じゃないんだよなあ。
主人公は桂馬でよかったのにね。
ハル視点は読んでいてイライラするから駄目だ。
アリーも評判いいけど、特になんとも思わなかった。
正直、アリーのせいで話の展開が極端に狭まってしまったので、3章退場でよかった。
にしてもエロが蛇足すぎた。
主人公は、妄想Hのみで何故か作品の雰囲気を壊す陵辱系。というか妄想Hってただの茶番だよね。
後、いい大人が結婚を前提に付き合って、1年以上Hどころかキスすらしてないってどういうことなの。
理解しがたい理由で結局別れるし、人騒がせな奴らだなあ。
中○生の恋愛ごっこかよと突っ込みたくなった。
あれだけ悩んだ空の想いを切り捨てて星野のとこにいったと思ったら、あっけなく別れて帰ってくるんだね。
いやそもそもハルの脳内は最初から桂馬>越えられない壁>星野だから必然っていえば必然か。
とりあえずハルはアリーや桂馬の周囲を理由に恋愛関連から逃げすぎだったね。
最後は星野に振られて、桂馬は亜希子とくっついて、ハルは独り身エンドだったのには笑った。そうか、主人公じゃなくて当て馬キャラだったのか。
結論。
ハルが致命的に好きになれなかった。終わり。

以上

注目しているライターの久しぶりの新作だったけど、自分に合わず外れて残念無念。
井上さんにはやっぱり男同志の泥臭い熱血系の話をやってほしい。とりあえず、次は男主人公で書いてください。