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画像左2番目。
Trample on “Schatten!!” ~かげふみのうた~(TAIL WIND)の感想。
以下ネタバレ追記。
今一歩何かが足りない。
バトルの演出や臭すぎるセリフは熱くて、燃えてくる。
でも何かが足りない。
とりあえず、クローン設定がいらない。
クローン設定が出た時点でキャラの存在が薄っぺらくなりつまらなくなる。
志は同じといわれても、クローンの時点で別の人間なんだから思い出もそれぞれで違う。スフィアで体験を吸収といっても納得できない。
そして、必然的に愛着も薄れる。
クローンのキザイアに愛着があった身としては、後から出てきた本物のキザイアに感情移入できなくなってしまった。
いいキャラだっただけに尚更惜しい。

次に、キザイア以外の個別ルートが適当な点。
由貴ルートなんて恋愛感情がいつ芽生えたんだろう。ふうりルートの展開もお粗末な出来だった。
またキザイアルートでの他ヒロインの扱いがひどい。
芹果なんて幼馴染でさんざんシナリオ展開に関わってきたのに大けがした後、完全放置だった。
美衣奈に至っては惨殺されたのに「みいなが殺されたなんて・・・」で終わり。
この後、何も葛藤も憎悪もなく元々いなかった人のように扱われていてびっくり。
主人公が仲間や家族を大切にするといっておいてこれはない。

最後に熱い演出、台詞はいいんだけど、それに見合った敵がいないというのが最大の欠点。
結局、シャッテンはしゃべらない敵なので、イマイチ盛りあがらない。
故に、ゼルクレイダー同士の戦いになるんだけど、元はいい人だから結局絶対悪がいないので、バトルものとしてイマイチ。
演出や台詞の言い回しはいいのにこれは勿体ない。
にしても拓斗はいいキャラしてたのに、なんであんな勿体ない使い方したんだろう。影の人格に乗っ取られてしまってはなにも面白くない。
前人格の感情を残して復讐鬼になってこそ、その葛藤や悲しみがあって盛り上がるのに影人格にして無駄死にさせるとか無駄死にすぎた。

以上

批判ばっかして点数が高いのは、なんだかんだで熱い演出とセリフに燃えたから。それにしても、メーカーが潰れたのでアベントが販売不可能になったのが残念だ。