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画像右下から上2番目。
買った人でもわかり難い上パッケ。

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画像中央下。
こっちの方がわかりやすいか。
つくとり(ruf)の感想。
以下ネタバレ追記。
続味塩ロケッツとは何だったのか
ロケッツのギャグの酷さに脱帽。
ロケッツの日常のギャグのシーンってここまでひどかったっけ?
ANGEL MAGISTERのお茶らけたノリも大概だったけど、そういう作風だからと割り切って流せた。
でも今作のような暗い雰囲気漂う伝奇ゲーでそのノリをやられても困る。
せっかくのシリアスで陰湿な村の設定や奇怪な事件が、ギャグで台無しになっている。
シリアス時にも関わらずところどころにギャグを挿むので、プレイにはギャグをさらっと流せるスキルが必要。
STEELのときは今作みたいにギャグが滑りまくって、ここまで大惨事な空気になってはいなかった気がする。
次に、キャラデザやCGが正直厳しい。
緒方さんは凄まじく惚れ惚れする絵と、「え?」って目を疑いたくなる残念な絵があって、ばらつきが多い。
とりあえず、このキャラデザではヒロイン達に魅力を感じることはなく、エロも使えなかった。
特にグリューンや準、久十生、ミーナあたりはひどすぎた。
あのキャラデザはさすがにないだろう。
製作側はよく修正いれなかったなと突っ込みたくなるレベル。
まあ話の展開的に裏があるキャラしかいないので、どんな絵だろうとキャラに愛着持つのは厳しいかもしらん。
ただ、グリューンはいい味出してるキャラだったので、あのキャラデザは勿体なかった。
他に演出が皆無。
rufなんだから、螺旋回廊くらい衝撃的な演出してほしかった。
せめて殺人現場のシーンをテキストのみで流すのではなく、CGもいれてください。
CGやSEもないので、臨場感も恐怖感も湧かないのがマイナス。

シナリオは一部のトリックの稚拙さや最終章を除けばまずまず。
シナリオの瞬間熱中度は高く、展開が気になってクリックが止まらなかった。
他キャラ視点のザッピングが秀逸。
最終章以外の3ルートは、自分で推理しながら楽しんで読めた。
でも、クリア後のやってよかったという満足感も余韻もあまりなかった。
やはりキャラ萌えというかキャラに一切魅力がないのが痛い。
各キャラの発言や行動がぶれすぎて、キャラの人格が掴めなかった。
また、たびたび裏切る、隠しごとばかり、情緒不安定、すぐ殺っちゃう等、難ありなヒロインが多すぎ。
特にルルは殺意を覚えるレベルだった。
キャラに愛着がわかないから、ロケッツ特有の鬱展開があっても何も感じなかった。
死んだり、報復されたりしても、自業自得で当然の報いかなって傍観するレベル。
頻繁に裏切られて、ルート終盤に各々のキャラの背景が明らかになっても、
後だしで実は組織に属しているパターンしかなくて、途中からがっくりした。
ぶっちゃけ、シノガラやサンカ、愛護の会等の民族・宗教設定はいらなかった。
ツクトリ様や南部と北部の関係だけでも物語成り立つよね。
また、ほとんどのキャラに裏を持たせる必要があったのかと疑問。
一人くらい、清涼剤的な意味で裏表がない攻略ヒロインがいてもよかったんじゃないかな。

どいつもこいつも主人公を裏切るというのはどうなんだろう。
裏切りという行為は単独あるいは少数でやるからこそ、目立って映えると思うんだけどな。
後、最終章のミーナのネタはどう考えても、某有名ゲームのパクリなのは気のせいか。
さすがに核のトリックまで、そのまんまなのはいただけない。
でも、元ネタより設定が杜撰でトリックも破綻しているってどういうことなの。
というか大前提で猫に憑かれた少女ってなんだよ、それ。
他に主人公は銃撃たれる、屋上から落下する、蛸殴りにされるの3コンボ喰らってるのに
その後、水の中でボート押しながら泳ぐってどんだけ不死身なんだ。
しまいには水中で会話しだした。ニュータイプかよ。
無茶苦茶な展開の連続で脱力したのは俺だけか。
大体、綺子は準編で勝手に発狂して無関係な人間を銃殺しまくりの時点で、メインヒロインの器ではない。
こいつをラストにもっていく意味がわからなかった。
また、久十生や甲賀も最終章さえなければ光る脇役で終われたのに、最終章やった後だとキャラ評価がどん底に落ちるのも頂けない。
どうでもいいけど、最終章のラルースさんのフェイドアウトっぷりに泣いた。
結論。最終章は蛇足、というか害悪。

以上

最終章で台無し。中盤までは結構楽しめたのでロケッツの次回に期待。
でも、ロケッツのギャグはありえないくらい滑っててつまらないから、ギャグ連打はもう勘弁してほしい。