FAIRYTALE ETHIXの『蔵の中はキケンがいっぱい!?』攻略完了<挨拶

蔵の中はキケンがいっぱい!?

例の怪作。
いやこれ普通に面白いですね。
心理学的な意味で(ぇ

※超ネタバレ注意



■システム関連
ディスクレス不可。
回想23。CG52(差分除く)。
クチュ音、パンパン音、BGVなし。
QS/QLなし。Autoあり。
ボイス連続再生、継続再生機能なし。
VNLタイプで画面全体にテキスト表示。
以下、エロシーンの内訳。


■亜季12
・主
縄吊り上げ拘束、ムチ打ち(依子→亜季、主観戦)、観戦中に手コキ(依子→主)
尻に薬塗り、クンニ、騎乗位(全裸)
体拭き、正常位(全裸)
フェラ(全裸)

・主以外含む
風呂自慰強要折檻(依子→亜季、主観戦)
折檻、ムチ打ち(普段着、依子→亜季、主・一史覗き)
縄拘束、残飯食わせ(結衣→亜季)
折檻、ムチ打ち(普段着、依子→亜季、主覗き)
バック(普段着、一史)
正常位(普段着、一史)
フェラ、アナルバイブ(全裸、一史)
陰核切除(全裸、依子→亜季、主観戦)


■結衣5
・主
愛撫(水着)
青姦、手マン、立位(普段着)
手マン、放尿、騎乗位(全裸)
キス、愛撫、立位(普段着)
立ちバック(浴衣)


■依子2
・主
胸揉み、手コキ、正常位(全裸)
腹ポテ、縄拘束吊り上げ(全裸)


■祐樹1
・主
青姦、駅弁、アーッ(全裸、主→祐樹)

・主以外
Wバック(拘束、祐樹→亜季・結衣、全裸)


■複数3
・主以外
丼(全裸、一史、依子、亜季、主観戦)
輪姦(過去)



ゲームの
日数表示画面の
日にちの移行の仕方が
ゆっくり捲れる感じでホラー気味。
その際のBGMは無音で薄気味悪い時計のSEのみ。
しかも背景は真っ黒。
フォントも不気味。 
4日の数字だけが赤色。
日常BGMでもところどころ怪しい雰囲気。

主人公が田舎に越してきた理由も
穏やかではないようで、
トラウマいわゆるPTSDを抱えている。
ほのぼのとした空気は最初の数日のみで
両親を亡くした親戚の姉弟が近澤家に
居候してから徐々に雲行きが怪しくなる。
そして次第に明らかになる異常な実態。

はい、
これはトリプル役満。
ダーク of ダークゲーですね。
登場人物の豹変っぷりには
不覚にも寒気がしました。

このOHPの徹底した
騙し討ちっぷりには恐れいりますね。
判断材料は前作が
ダーク要素満載のdonorだった
ということくらいしかないですよね。
当時、田舎の萌え萌えゲーだっ!と思って
新品で買った人は憤死したに違いない(同情

この前、コンセプトがー、音楽がー
と巷で話題になった作品がありましたが、
その比じゃないですね。
萌え要素なんてものはなく、
トラウマ虐待いじめ折檻凌辱グロ要素ありの
闇鍋ゲーですからね。
キ○ガイとテキストで明記されるゲームに
久々に遭遇しました(ぇ

まあ中古で安価で買った身としては
大変ゾクゾク&オドロオドロしい雰囲気の
ゲテモノゲーとして楽しめました。
これ情報知らないでパケ買いしたら、
満足度やゲームの印象が
大分変わっただろうなあ。

既にパケ&OHP嘘っぱちの
ギャップゲーということは知っていたので、
心構えがありましたからね。
その分、不意打ち的な驚きの評価が
除外されちゃって真の意味では
作品を楽しめなかった気がします。

あれだ。
前情報なしで
抜きゲーと思ってプレイしたら
実は話も面白かったので高評価。
話も面白い抜きゲーと聞いてプレイしたら
想像したほど面白くなかったので低評価。

これですね。
期待値の違いと予想外のギャップ。
これがあるから、
新作で気になるゲームは
前情報なしで特攻するのを
やめられないというわけです。




■設定関連
シナリオですが、
前述したギャップを抜きにしても、
本当にありそうな虐待の実情や田舎の閉塞感、
豹変するキャラの2面性の描写、
異常なことを全く異常と思わない不気味な感覚、
主人公が感じる居心地の悪さと
破壊衝動の二律背反などなど、

意外に見所があって
熱中してぶっ通しプレイできました。
妙にリアル感があってプレイしていて
かなり胸糞悪くなりましたね(褒め言葉

胸糞悪くて苛々するのに、
亜季が虐められる姿をみると
性的興奮や破壊衝動を覚えてしまうというジレンマには
中盤の主人公とシンクロ合体して同調しましたわ。
後、依子が言っていた通り、
亜希って守りたくなる
儚い雰囲気があって魅力的ですよね(ぇ
それだけに凌辱&大怪我不可避なのがかなしー。
眼球をダイレクトアタック!で攻撃のインパクトは異常。

展開的には
自分では直接手をくださずに
悪魔のような所業の如く、
肉体的にも精神的にも痛めつけて、
マインドコントロールや学習性無力感、
精神崩壊、幼児退行等、
背筋が寒くなるような
ゾクッとする怖ろしさがありましたね。

プレイ中は
監視もされていないので
夜中に逃げ出せばいいじゃんと思わなくもなかったですが、
虐待や激しい責め苦を受け続けると、
心理的に諦観してしまい、
逃げることすら思考の埒外になるようです。

兎にも角にも
本作は凌辱ゲーでは
輪姦しまくってあっさり堕ちて
懐柔みたいな軽いノリで
さらっと流してしまいがちな人間の心の機微に
焦点をあてた怪作といえるでしょう。





■シナリオ・キャラ関連
最初は主人公と祐樹だけが
トラウマ持ちだと思ったら、
実は…っと驚愕の事実が
次々と発覚してびっくら仰天しました。

そんなわけで、
キャラ的にはみんなヤバイですが、
本当にガチでイッちゃってて
ヤバイと思ったのは
主人公と結衣だけですが。

一史と依子はカモフラージュ。
これにはしてやられました。
木を隠すなら森の中的な感じで。
亜季ルートの結衣の言動と行動には
吐き気を催すほどどす黒さ満載で
久しぶりに画面を叩き割りたくなりました(オイ

緊迫した状況なのに、
高みから見下ろして弄ぶように
へらへらして巫山戯た言動を繰り返す黒幕に
果たして殺意を抱かない人は
いるだろうか、いやいない(反語

いい具合にイライラを助長させ、
顔面をグーパンで
殴り飛ばしたくなるキャラでしたね(褒め言葉
そのせいか
亜季ルートではどちらも
結衣に逃げ切られてピキピキしましたわ。
懲らしめるルートがないという胸糞悪さでいうと
某ruf作品やmirage作品級のモヤモヤ感でした。
これは歯軋りせざるをえないです。

プレイ開始直後とクリア後で
ここまでキャラの印象が
変わるゲームも珍しいですね、

ただ、結衣は
非常に口達者で精神攻撃に滅法強いですが、
肉体的には貧弱で大したことないので、
亜季ルート通り、主人公がトラウマを解消して
一史さえどうにかできれば
意外にあっさり逃げ切れそうな気が
しないでもないです。
後述する破滅ルートの主人公も然り。

んで、
主人公が覚醒する破滅ルートでは
結衣は何故かあっさり引いてしまうので、
肩透かしを喰らいましたね。
あの深淵が見えない嫉妬心は何だったのか。
先に手を出されただけでこうも変わるのかと。

どうせなら破滅ルートでは
亜季ではなく、結衣を
ガチ凌辱して欲しかったです。
主人公が過去のトラウマによって
結衣には手を出せないので、
一史に凌辱させる方向に
もっていってほしかったですわ。

亜季ルートであれだけ
得体も知れないオーラで異彩を放っていた
結衣が最後にあっさり
堕ちていたのにはがっかりしました。

先に亜季ルートをやったせいか
こちらのルートは悪役が
結衣から主人公に変わっただけで
インパクト不足でした。
ただ、亜季ルートを先にやっていたので、
この主人公の豹変は
ただただ虚しかったです。

責任逃れの飄々とした言動と
自分では直接手をくださない狡猾さまで
亜季ルートの結衣とそっくりなのは
完全に皮肉ってますね。
でも、依子が亜季に手を出した時に
慌てふためいているのをみると
覚醒した結衣と比べると、
なんだか小物臭がしました。

このルートに関して、
破滅思考になる主人公は
ラリって発狂しているだけにしか見えず
イマイチついていけなかったです。

ただ、このルートでは
血縁関係の新事実や依子の異常性が暴かれるので、
その辺の話は興味深かったです。
後、ヒヨコネタは出てきた瞬間、
こういうオチになると想像していましたが
やることえぐいですね。
不能云々は他ルート見ると
はははワロスって感じで矛盾を感じますが、
ご愛嬌ってことで流しました。


結衣ルートは
亜季ルートの結衣の印象が強すぎて
胡散臭すぎてちょっと見てられなかったです。
主人公が亜季に関わろうとすると、
豹変の片鱗もちらほらありましたしね。
ただ、亜季の問題を放置して都会に去るルートだし、
結衣も主人公も覚醒しないので、
ルート的には一番平坦でした。

オヤジのくだりとかは白々しかったですね(ゲッソリ
正直、ラストに何か仕掛けてくるのではないかと
ドキドキしていましたが
特にどんでん返しもなかったです。
あのオチでED曲が
破滅ルートと同じ曲調のconclusionなのは
未来の破滅を暗示しているんですかねぇ(深読み
実際、こんな悪女の個別ENDを作るなら、
亜季が怪我しない別ENDのルートを
作って欲しかったですね(小声


それにしても、
異常な環境に身を委ねる人間や
トラウマを擽られて覚醒した人間は
思考能力が低下してしまい、
倫理観や概念をも変質させてしてしまうという点で、
洗脳やトラウマの怖ろしさを改めて
考えさせられる作品でしたね。

洗脳や倫理観の崩壊により
人間は白にも黒にもなるということですかね。
ルートによっては
主人公と悪役の立場が逆転するのは
言い得て妙でした。
そもそも人間は幼い頃から刷り込まれた
道徳観や社会通念、仕事観も
一種の洗脳のようなものですからね(キリ


以上

昼からぶっ通しプレイして
さきほどクリアしました。
良くも悪くもシナリオに吸引力がありましたね。
これは怪作もとい快作に違いないです。