Artelの『Horizont』の感想でも書きますか<挨拶

Horizont  

ドラマティックSFADV。
ロボが登場するエロゲーがやりたくなったので。
※ネタバレ注意



OS対応がwin98SE/me/2000/xpまででしたが
俺のwin7 64bitでも普通に起動しました。

ディスクレス可。
CG80(差分除く)、回想12。
クチュ音、パンパン音、BGVなし。
ボイス継続再生機能なし、連続再生機能なし。
QS/QLなし。Autoあり、バックログあり。
テキスト窓透過率調整機能なし。
既読スキップなし。オールスキップあり。
テキスト送りはホイール×。
エンターキーかマウスクリック進行。
以下エロシーン内訳。

■ティー
・主
愛撫、フェラ、顔射、騎乗位は即終了(全裸)
暴走、正常位1(普段着)
暴走、正常位2(普段着)


■イサドラ
・主
手マン、クンニ、背面挿入、破瓜、中出し、フェラ(普段着)
暴走、立ちバック、外出し(普段着)


■アーデルハイト
・主
フェラ、口内、正常位、中出し1(全裸)
フェラ、口内、正常位、中出し2(全裸)

・主以外
手マン、背面座位、破瓜、外出し、事後(普段着、レヴィア)


■刹華

・主
暴走、正常位、中出し(普段着)
正常位、バック(普段着)


■複数
・主
Wフェラ、ぶっかけ(刹華&ティー、普段着)
丼、順番に挿入(刹華&ティー、普段着)


はい、Artelの
ドラマティック近未来SFADV『Horizont』です。
世間の評判がやばかったので、
全く期待せずにプレイしはじめましたが、
まあ想定通りの内容でしたね。残念無念。

とりあえず、プロローグで
ヒロインのティーを自艦に連れ帰る無茶苦茶な流れと
敵艦の軍人達の投げやりな会話のやり取りで
早々に出鼻をくじかれたのは俺だけじゃないはず。

一応終盤にティーの発見は必然だったと判明しますが、
そのオチがニュータイプみたいなあやふやな理由で
そんな運任せの出会いに任せるより
内通している二人が仕組んで遭遇させたほうが
よっぽど説得力がありますね。
両親が何十年も計画していた重要な実験なのに、
初っ端からこれですからね。
開始早々、この出だしなので、
プレイ中は一人突っ込みしすぎて疲れました(ナニ

以下、ルートごとの雑感垂れ流し。
■共通+ティールート。
とりあえず、ロボが題材なのに
日常描写がやけに長いです。
OPが終わった後、初っ端から
1h程度、どうでもいい船内の日常描写が延々と続くので、
プロローグのロボ戦闘やOPでテンションが上がっていた
胸の高まりが一気にクールダウンしてやる気が削がれました(コラ

日常描写が面白ければ全然それでもいいんですが、
単純に面白くもなんともないからしょうがないですね。
立ち絵の瞬間表示ができないため。
テキストの速読が度々遮られるので、
余計に冗長さが増しちゃいましたね。

そんなわけで、
1~3章までは
艦内の日常多めで退屈気味でしたが、
3章終盤でロボのリミッターを外すと、
主人公が戦闘後に破壊衝動が増幅して
凶暴化したときはちょっと心躍りました。
やはり副作用がある能力っていいよね(ナニ
VVV思い出しました。
4~5章は主人公が破壊衝動に悩む展開なので、
日常描写よりはさくさく進められましたね。

ただ、6章あたりから
主人公が自分の出生や両親・フィーの謎を知りたいのに、
色々事情を知っている艦長や刹華が意味深な発言をするくせに結局、真実を話そうとしない、
フィーは殺意を向けてきた癖に事情を語ろうとしない、
主人公も主人公で中途半端に問いただして最後まで聞こうともしない
などなど、なんだか意図的に真相を先延ばしをしている感があって
これまたフラストレーションが溜まる展開でしたね。

後述しますが、ぶっちゃけもう
キャラ間の真相はバレバレなのに、
先延ばしにされまくりなので、
さっさと主人公に真相を話してくださいよ
と思ったのは俺だけじゃないはず。
浬の母親は息子と再会することもなく
呆気なく敵のロボの残骸に直撃して
ミンチになったのはちょっと笑えましたが、
そのせいでまたまた真相が先延ばしに(ry

にしても、名前ありのキャラが
味方側の登場人物→主人公、姉、艦長、オペレーター、ティーの5人
敵側の登場人物→アーデルハイト、レヴィア
その他の登場人物→主人公の両親

と設定のわりに登場人物が少ないため、
なんだか最初から最後まで箱庭的な狭い世界で
話が完結しちゃいましたね。
後半は主人公と両親、フィー、GXの関係性に終始していて
敵のレヴィアはおまけみたいなもんでしたからね。

フィーやGXの人格の正体は
レヴィアの上司も登場人物の数が少ないので、
逆算して予想したら鳥頭の俺でも正体が推測できるほど
バレバレでしたからね(コラ

脱線した。話を戻します。
8章でいきなし父親が主人公に説教しだしたのは
子育てを放棄して今の状況を作った
当事者のくせに何様感が半端ないので、
もういいからさっさと死んでくれと思っていたら、
あっさり退場したのにはちょっと笑えました(2回目

まあ結局、このルートだと、
両親はどちらも真相を語らずに死亡したので、
せめて息子の主人公に真相を話してくださいよと思いましたが。
結局、艦長も真相を語らずに退場して
よくわからないままエピローグ突入して終了。

・両親が主人公と敵対している経緯
・GX・和美に関しての謎
・レヴィアの素性・輝がかばった理由
・ティーの主人公への殺意を刷り込み

など
他ルートをプレイすれば、解決しますが、
ティールートではこの辺が全部投げっぱなしだったので、
なんだか打ち切りENDみたいなオチですね(1回目


次、イサドラルート。
この話は母親と邂逅して
世界政府側につくルートと思わせて、
終盤でちゃぶ台返しして打ち切りENDになりました(2回目

このルートは
両親の思惑は丸潰れでなおかつ
アーデルハイト以外、みんな幸せなラストだったので、
ルート的には一番良かった展開だったかな。
ちゃっかりレヴィアが仲間になっているのは
どうなんだろうと思いましたが、
なんだか楽しそうだからまあいいか。
後、ラストの別選択肢で二人で逃避行するエンドは
エピローグが1行と超適当で
完全に制作側が力尽きてますよね(小声

結局、このルートでわかったのは

・イサドラがティーを姫と呼ぶのは既知の間柄だったから
・艦長は主人公の両親の属する側の組織と敵対する中立者
・主人公、ティー、レヴィアの3人が殺し合って生き残った者がGXに選ばれる
・主人公の両親はどちらも研究のためなら人の命をなんとも思わない人間だった

この4点だけですかね。
刹華ルートで殺し合いをしなくてもティーは吸収されて
主人公が自動的にGXに選ばれるっぽいので、
選別は何の意味もなさそうでしたが…。

また、主人公の母親も父親同様、
今まで主人公を散々放置してきたくせに、
もったいぶって真実をつけずに事あるごとに自分で考えなさいと
上から目線で発言してくるので、これまたフラストレーションが(以下同文

後、展開についても
脈絡もなく親父とレヴィアが海賊艦と合流していて
軍属がこんなめちゃくちゃな行動していて
どんだけ軍規緩いんだと突っ込みたくなりました。
まあ正規パイロットのアーデルハイトを凌辱して
再起不能にしたレヴィアがなんのお咎めも無い時点で
軍規なんてあってないようなもんなんですかね。

兎にも角にも
主人公の周りは事情を知っているのに
語らない人間や内通者、工作員しかおらず、
誰を頼っても両親の思惑通りに事が進むように仕組まれていて
なんだか八方塞がり状態でしたね。

前述通り、
このルートで主人公の両親が
どちらも主人公を捨て駒にしても
なんとも思わない人物だと判明するので、
余計に主人公が可哀想でしたね。
結局、和美に対しても研究対象みたいなもんだったのかな。

後、ティーは和美のクローンではなく、
和美の娘だと判明しますが逆に驚きました。
いや特定のキーが発動しないと
記憶が封印されていたとはいえ、
あの不思議ちゃんっぷりは
クローンに間違いないと思っていたので(ナニ
主人公の母親の幼少教育により
洗脳状態みたいなもんですかね。

そういえば、イサドラが
しきりに姉に対する劣等感を描写していましたが、
シナリオにほとんど活かされていなかったので、
別にいらない設定でしたね(小声


次、アーデルハイトルート。
アーデルハイトは他ヒロインと違い敵国の軍人なので、
ルートの差別化ができそうな立ち位置なんですが、
終盤が超駆け足気味で打ち切りENDになりました(3回目

新たにわかった事実は
艦長の娘がアーデルハイトで
艦長が元国連宇宙最高司令官だったことくらいなので、
設定の解明という観点からいうと、
別にあってもなくてもいいルートでしたね(小声
アーデルハイトが可愛かったからまあいいか。

ラストで主人公の母親が
不穏なやり取りをする終わり方だったので、
この後、主人公達が厄介事に
巻き込まれそうな予感バリバリでちょっと後味が悪いです。
せっかくイカれた父親を戦艦ごと消し炭にして気分爽快で終われたのに、
その余韻を阻害されたのがそこはかとなく微妙でした。


最後にトリの刹華ルート。
このルートで主人公の両親の目的が明らかになりますが、
要するにGXに特異遺伝子を持つティーを吸収させて、
主人公かスペアのレヴィアを超生命体にするのが
目的だったってことですかね。
GXのブラックボックスは和美に対する問いかけかな。

ただ、あの超生命体は主人公というコアがないとはいえ、
結局出落ちばりにあっさり退場したので、
全然凄さが伝わりませんでしたね。
なんでも機体を金ピカにすれば
いいわけではないと思うんですが(辛辣

んで、ラストはいきなし主人公が脈絡もなく
戦艦の隠されたトランスリミッターを解除して
GXを破壊するとかいう唐突すぎる解決の仕方で
どんだけ適当なご都合展開なんですかと開いた口が塞がりませんでした。

せめて最低限、トランスリミッターに関する伏線をいれてほしいですね。

にしても主人公の両親の目的は
ただの遺伝子工学の知識欲で超生命体を作ることで
小物みたいなマッドサイエンティストでがっかりしました。
真相がくだらないオチで
巻き込まれた主人公が可哀想の一言。
核となる実験対象のわりに扱いが雑なのも気になりました。

こんな理由なら
まだ和美を救うためにクローン開発して
延命のためにGXのブラックボックスに彼女の思考回路を埋め込んで
その身体の器としてクローンのティーを作り、
ブラックボックスとティーを同化させて和美を最終的に蘇らせるといった
嫁の妹を救うための単純な目的のほうが盛り上がったんじゃないですかね。


他。雑感垂れ流し。
・システム関連
システムは当時としては
高スペPCでないと動作重かったらしいですが、
さすがに発売から12年経っているので、
俺のPCで問題なく余裕でさくさく動きました。
まあ2回だけ前触れもなくエラー吐いて強制終了したので、
こまめにセーブしたほうがいいかもしれませんね。
後、時限選択肢や空欄の選択肢があって攻略が地味に難しいので、
攻略サイトを見ながらのプレイを推奨します。

また周回で共通パートが多いのに
既読スキップがないのがマイナス。
同じ文を何回も読まされて面倒になってきたので、
途中から攻略中のヒロインが登場するシーン以外は
かなり速読気味に読み飛ばしました(オイ

・レヴィアについて
レヴィアに関しては二重人格の狂キャラで
いい感じにハッチャケていて
ぼちぼちキャラ立ちしていました。
まともな名ありの敵キャラがレヴィアしかいないので、
必然的に目立つのは当たり前っちゃ当たり前ですが。

後、レヴィアがアーデルハイトを狙っている前振りがあっても
どうせ犯す展開はないんだろうなあと思っていたら、
アーデルハイトの個別ルート以外では
回避不可の凌辱展開が発生してちょっと意表を突かれました。
いやヒロインの一人があっさり凌辱されたという意味で。
該当のHシーンの尺は短いし、
レヴィアが凶暴な人格に入れ替わってからのシーンが
省略されて事後になっていたのが残念でしたが、
この凌辱シーンだけでぼちぼち実用できたので、
エロ的には満足しました。


その他のエロシーンは
挿入したと思った瞬間、事後になっていたり、
中出し描写で暗転したり、
全体的にエロシーンの尺が短かったので、
実用という面では見抜きが中心ですかね。

・メモシステム(ハイパーリンク)
ゲーム中のメモシステムが用語の説明だけではなく、
横道にそれたどうでもいい話やパロネタの説明、
問いに対する謎の突っ込みばかりなので、
読む気がなくなるんですよね(コラ
プレイ中にメモシステムをみたら
ライターが会話口調でおちゃらけていたり、
ツッコミを入れていたりして
プレイ中の没入感が削がれるという意味でもマイナス。


例えば、
「自分の子供を愛せない親」のハイパーリンク
→「いることはいる。多分少数派だったらいいな♪」です。
シリアスなシーンでこれは正直ないですね。

また、難解な単語やゲームの独自世界の用語ではないのに
いちいち説明する必要あるのか?と思うものばかりなので、
途中からこれはいちいち見る必要ないなと思って
メモを見るのやめました(オイ
ティーが発する本来の単語を誤読した言葉を
用語集で説明しているのはいったい何が狙いなんだろう?と
単純に疑問に思いました(真顔

・ロボ
ロボの3D描写は気合入っていました。
まあ周回後は使い回しが目立ってきて
既存の戦闘シーンは飛ばしちゃいましたが(小声

・俺様呼び
オンルッカー艦長の俺様呼びは
シリアスなシーンで連呼されると
笑っちゃうので勘弁。

・既視感
このゲームって色々なロボアニメに影響受けまくってますよね(小声
フルメタのアルやらゼオライマーの二重人格やらWのゼロシステムやら
Gのハイパーモード、エヴァのコア・システム、
種のクローン・テロメア・遺伝子操作の身体強化やら
ぱっと思い浮かぶだけでもこれだけ既視感を覚える設定が多く、
その辺のロボアニメの継ぎ接ぎ感がありましたね。
俺は既視感があっても面白ければなんでもいい派なんですが、
前述通り、シナリオが残念な出来でした。無念。


以上

予想通り、不完全燃焼だったので、
積んでる他のロボゲー崩そうかな。