OVERの『CHAIN TRAP~復讐の淫罠~ 』の感想でも書きますか<挨拶

CHAIN TRAP ~復讐の淫罠~

3視点で語られる復讐ゲー。
※ネタバレ注意



対応OSはwin98/00/me/xpですが、
俺のwin7 64bitでも普通に起動しました。
起動した瞬間に強制終了しましたが、
コントロールパネルのシステムのパフォーマンスの設定で
データ実行防止にゲームEXEを指定したら動作しました。

ディスクレス可。
回想15。CG69(差分除く)。
クチュ音パンパン音なし。
ボイス連続再生、継続機能なし。
QS/QLなし、Autoあり。
テキスト窓全透過機能あり。
既読スキップあり。
テキスト送りはホイール×。
エンターキー、マウスクリック進行。
以下エロシーン内訳。

■京子
・青木
一人自慰、バイブ、主:隠し撮り覗き見(下着/全裸)
放尿、主:隠し撮り覗き見(回想外)


■綾子
・W主人公以外
公園で拘束して放置、ホームレス達に愛撫、フェラ、胸揉み、立ちバック、口内、中出し(下着)

・皆川
正常位、破瓜、中出し、顔が見えないCG(体操着)


■恵理香
・青木
フェラ、顔射、騎乗位、中出し(全裸)

・W主人公以外
青木:撮影、開脚くぱー/クンニ、フェラ、外出し/正常位(制服/靴下、男達)


夏樹
・W主人公以外
2穴バイブ/フェラ、口内、アナルバック、青木:観戦/青木と男達:放尿(全裸、男達)
トイレでローター自慰、放尿(普段着)
こっそり自慰を見ながら自慰(普段着、家庭教師の教え子)
目の前で自慰/フェラ、口外/目隠しクンニ(普段着、家庭教師の教え子)
ローター/バイブ、アナルパール(普段着/全裸、家庭教師の教え子)

・青木
フェラ、騎乗位、破瓜、正常位、中出し(全裸)

・皆川
痴漢、愛撫、手コキ、バック、中出し/騎乗位、中出し、姉妹丼(普段着/下着)


■真理
・皆川
強力な媚薬発情、自慰、パイズリフェラ、騎乗位、中出し(社服)


■麗子
・皆川
手拘束、立ちバック、中出し、正常位、外出し(下着)


■紀子
・皆川
真理:麗子にクンニ、真理:バイブ(ほぼ全裸)/紀子:フェラ、バイブ、破瓜、真理:撮影/真理&麗子:丼、挿入/紀子:立ちバック、中出し(社服)

はい、三者三様の復讐劇を描いた
『CHAIN TRAP~復讐の淫罠~ 』です。
痴漢ゲーでは珍しいマルチ視点です。
痴漢冤罪を食らった男、痴漢冤罪をした女、
痴漢した真犯人の男の計3ルートあります。

始まりは痴漢ですが、
痴漢の回想シーン自体は1枠なので、
痴漢要素は薄いです。
また、エロシーンは
回想数から分かる通り、15枠と少なめです。
尺も2004年のゲームの割にはかなり短いので、
実用度は弱いですね。

タイトルにもある復讐要素に関しては
後述しますが、プレイしていて復讐ヒャッハーと
高揚感が滾るような展開ではないので、
スカッとする復讐劇に期待する人はご注意を。
以下、ルートごとにネタバレ全開で雑感。

まず、痴漢冤罪を食らった青木静馬編。
痴漢冤罪で懲役喰らって、
獄中ではアナルを掘られた主人公が
勘違いして冤罪をかました女、身柄を確保した女、
まともに弁護しない弁護士、裏切った幼馴染に復讐する展開です。

最初にターゲットの一人目の京子ですが、
社会的な復讐がメインのため、
抜きゲー的な意味では使えなかったですね。
初っ端から陵辱してしまったら、
残りのキャラを復讐する前に通報されてしまうとはいえ、
直接的に手を出す制裁はしなかったのが残念です。
ぶっちゃけその辺は有能秘書やら刑務所仲間やらと協力するなり、
眠らせて拘束してから身元わからないように覆面被って陵辱するなり、
いくらでも方法ありましたしね。

いやだってせっかく復讐するんだから、
陵辱しないとスカっとしないんですよね(真顔
エロゲで復讐といったら陵辱や輪姦でしょ、挿れてなんぼでしょ、
挿れずに終わりとか消化不良もいいところですね。

在籍している大学でオナニー動画をばらまかれて
社会的に死ぬのが復讐といわれても
あまり達成感がないんですよね。
というかオナニーなんて極論誰でもしているだろうし、
もっとえぐい制裁してほしかったです。
大学にいられないとしても環境変えて
ちょっと時間経ったら風化しそうですしね。

後、主人公が復讐相手に正体を明かさないので、
復讐の爽快感が薄いんですよね。
これも残りのキャラを復讐する前に通報されて
話が終了しちゃうからという理由なんですが、
前述通り、いくらでも方法あったからなあ(2回目
いや徹底的に復讐して眼の前で正体を明かして
勝利宣言しないとスッキリしないんですよね、俺が。

次のターゲットの弁護士の綾子は
ホームレスに輪姦させるというハードな復讐展開なのに、
京子に対しては嫌にヌルかったなと。
また、この弁護士は当時の出来事を反省して
痴漢の真犯人を探す贖罪をしていたので、
復讐対象からはちょっとズレるんですよね。

さらに3人目のターゲットの幼馴染の恵理香に至っては、
選択肢によって性格と設定が180度変わるので、
意味不明すぎて困惑しました。

BADENDだと主人公に届けられた辛辣な手紙は
本人が出したものではないことが発覚するんですよね。
しかも恵理香は主人公が捕まっていても
ずっと無実だと信じていて結ばれて
綾子の選択肢分岐後の話と同様に後々真犯人も捕まるENDなので、
BADENDとは名ばかりのHAPPYENDになっているんです。

それが正規ルートだと、
恵理香は主人公を村の恥晒しだと思っているんですよ。
おそらくこのルートでは手紙を出しているのも恵理香本人ですね。
選択肢1つで完全にキャラの人格や設定が変わっているので、
まともにシナリオを読むのがアホらしくなっちゃいました(オイ

これでいざ復讐だ!と輪姦展開をされても反応に困りますね。
爽快感よりも困惑が断然勝りました。
いやルートによって設定が変わるゲームはたまにありますが、
キャラの根幹を変えるのはどうなんですかね。
ここで大分白けてしまいました。
夏樹は彼女の視点で諸々の疑問点の理由付けや伏線回収があるのに対して、
恵理香は何も説明がないまま、話からフェードアウトするので、
彼女の豹変は結局、何だったのか分からずじまいでした。

んで、最後のターゲットは本命の夏樹です。
青木が夏樹とあっさり恋仲になるくだりは違和感しかなかったですが、
安藤夏樹編をプレイすると彼女うがなんでこんなチョロインだったのかの
理由も明らかになります。

青木静馬編ではコンプレックスが成りすましの設定と
合致しているからという理由付けはしているとはいえ、
童貞で彼女ができたこともない人間が初心な金持ち紳士に成りすまして
狙い通り、ターゲットと恋仲になるって
こんな上手くいくわけないと思っていたんですが、
ちゃんと理由付けされていたのはよかったです。

話自体は夏樹を1回輪姦してから
主人公はタイトルのチェーントラップという
会員制痴漢倶楽部を作って夏樹を働かせて終了です。
途中分岐する選択肢で
主人公が夏樹の性欲旺盛の貪欲さに骨抜きにされたBADENDを見たせいか
墜ちるのがあっさりすぎてしっくりこなかったですが、
安藤夏樹編をプレイするとその理由が判明して(以下同文

というわけでルートロックがかかっている安藤夏樹編を
その後にプレイすると諸々の疑問点が判明します。
ただ、復讐ゲーのわりに
展開があっさりしすぎてあまり盛り上がらないです。
前述通り、主人公があまり復讐対象に自ら手をくださないので
いまいちスカッとしないんですよね。

また、この時点では
夏樹の冤罪に対する真相や淫乱気質の可能性等、
気になっていることが有耶無耶のまま、終わるので、
モヤッとした感が否めなかったです。
復讐の準備は入念にするくせに
復讐中やその後の展開がスピーディーすぎなんですよね。
まあ他のルートをプレイすると、
青木静馬は結局、勝者にはなれない敗北者で終わるのがわかるので、
あえて描写が薄いのかもしれませんね。


次、痴漢をしていた真犯人の皆川鉄男編。
初っ端から皆川が夏樹に痴漢連打する展開で
実は夏樹が何日も同じ電車の場所、時間帯に乗車し
痴漢されにいっていることが判明します。
これはもう決定的な淫乱気質なのかと思いましたが、
安藤夏樹編をプレイすると(以下略

さて、この皆川という男は
痴漢する側ということもあって
絵に描いたような人間のクズタイプなので、
青木静馬編とはある意味差別化されていました。

どちらの話も復讐が題材なんですが、
勤務中に営業で遊び呆けてサボっていたところを
何者かに密告されクビになったことを逆恨みして
密告者に復讐する過程で無関係の同僚を犯していく
ネジの外れっぷりはまさに正統派の陵辱ゲーの主人公でした。


青木静馬編の痴漢騒動もクビになった腹いせで
自暴自棄になって夏樹に痴漢したとかいう
身も蓋もないしょうもない理由でしたからね。
ますます青木が可哀想になりましたね。

まあ皆川編は青木編と違って、
ガチのデッドエンド一直線のBADENDが多いので、
その辺の容赦の無さはため息が下がりました。
ただ、結局このルートは
目的の復讐相手が発覚するも
その人物の立ち絵どころかセリフすらないんですよね。

正規ルートではその人物を飛び越えて取締役を脅して
主人公が成り上がって豪遊する謎ENDでした。
青木編とは序盤しかシンクロしないので、
ほとんど話がつながっていませんしね。

また、主人公が大々的解雇された理由も
昔のやんちゃの不始末でしょうもない真相でした。
とはいっても一応話の核である設定が
BADENDじゃないと判明しないのはどうなんですかね。


次、満を持して開放される安藤夏樹編です。
このルートで痴漢冤罪の経緯や夏樹の背景描写等、
今まで未解明だった内容の全容が明らかになります。
伏線回収という意味では見応えがあるルートでした。

他ルートの家庭教師の教え子襲撃事件や
夏樹が静馬と速攻で恋仲になった理由等、
このルートでそこに至るまでの疑問点も解決します。
夏樹に裏があるのはあらすじでネタバレしているので、
その辺の驚きはなかったです。
あのあらすじは読まないほうがよかったかなあ。

夏樹は痴漢ハンターで実際に痴漢されていたのは事実ですが、
その後の顛末や冤罪に対する罪悪感の無さ、金に対する執着心、
京子の切り捨て、犯罪のグレーゾーンを攻める行動等、
彼女のどす黒い内面描写や行動は到底擁護できませんでしたね。
まさに悪女だったなと。

そのくせ、このルートの最後は結局、
男側2人共惨敗で夏樹勝利ENDで終わるので、
普通に胸糞な終わり方なんですよね。
夏樹は皆川に制裁する権利はあれど、
青木の冤罪を棚に上げて逆ギレするのは
全く共感できないですね。

というか思考がまさに悪女なのに、
なぜ彼女が勝利するENDなのか謎。
ルートロック機能とBADEND表記がないことからして
あれがtureENDなのかと思うと
残念無念としか言いようがありませんね。

一応おまけで家庭教師の教え子に
しっぺ返しを喰らうオチはありますが、
あれはあくまでおまけだし速攻で話も終わるので、
本編のもやもやを解消するほどの爽快感はなかったです。
テンプレ展開でもいいので、
冤罪ふっかけられて散々な目に遭った青木静馬が
夏樹と皆川をとっちめて完全勝利するENDが見たかったなあ。


以上

次はスカっとするゲームやりますかね。